若林 隆三
Wakabayashi Ryuzo

25歳で母校北大農学部の助手に着任。
京大・四手井綱英教授と北大・村井延雄先生の強い要望もあり、
雪崩の専門家になることを決意した。

Lofty ambition: Be an all-round avalanchist!

略歴

  • 1940 京都市生まれ
  • 1958 北海道大学理類入学 スキー部山班に入部
  • 1962 北海道大学農学部卒(林学科)
  • 1964 京都大学大学院農学修士(砂防工学)
  • 1964以降 京都大学農学部助手、北海道大学農学部助手、スイス国立雪・雪崩研究所留学(71-73)、農水省森林総合研究所防災科長などを経て
  • 信州大学農学部教授(94~05)、岐阜大学大学院連合農学研究科教授(95~04)
  • 長野県林業大学校非常勤講師(98~20)
  • 長野県白馬村在住(2005~)
    1981~2004 (旧姓 新田)

社会活動

  • サバイバル雪崩講習会を創始・指導(73~)
  • 高速道路、JRおよびスキー場雪崩安全対策コンサルティング(77~)
  • 日本雪氷学会理事・雪崩分科会長(初代)、同評議員
  • 文部省登山研修所講師(22年)
  • 日本山岳会遭難対策委員
  • 日本勤労者山岳連盟雪崩講習会主任講師(22年)、などを歴任.。

【現在の活動】

  • アルプス雪崩研究所
  • 国土交通省中部地方整備局防災ドクター
  • 北海道大学山とスキーの会会員
  • 白馬Meister

受賞

1970 日本雪氷学会平田賞、97 日本測量協会関東支部論文奨励賞、2000 雪崩災害防止功労者表彰(第1号受賞者・建設省)、04 日本雪氷学会功績賞、07 日本雪氷学会北信越支部大沼賞。

著書

『雪崩の世界から』(古今書院)、『雪崩の掟』(信濃毎日新聞社)、『雪崩屋は語る:サバイバルセオリー』(22世紀アート)など。

著書「雪崩の世界から」

『雪崩の世界から』(1981)

四手井先生の「推薦のことば」

著書:雪崩の掟

『雪崩の掟』(2007)

著書:雪崩屋は語る:サバイバルセオリー

『雪崩屋は語る:サバイバルセオリー』(2019)22世紀アート社 アマゾン(kindle)

「面白くてタメになる」本の最たるもの。一番好きな食べ物をもったいなくて最後まで残しておくように、先を読むのが惜しくて困るという希な体験をしました。雪の啓蒙書というだけでなく、自然と人間の幅広く奥深い地球的時間での関りを、深甚な知識を惜しみなく注ぎ込み、かみ砕いて語った屈指の名著

日本山岳会会員 油谷次康氏

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白馬五龍岳を背景にしたテレマーカー池田慎二。2011年3月新潟大学自然科学研究科に提出された学位論文(博士・理学)の表紙。

著者池田慎二は、若林の一番弟子と自認して大活躍していたが、2016年2月4日、南アルプスの雪氷調査中に滑落死した。生前の彼の友人への別れの挨拶は「また会うこともあるだろう!」に決まっていた。彼を偲び、このブログでいつも会うことにした。