降水雲に対する地形の効果

降水雲に対する地形効果（Robert A. Houze　Jr, 2012）の論文レビュー145本のうち、白馬山系の地形と気流について、参考になるのがAmerican Meteorological Societyの2本であった。

レーダー解析の台湾大学（2008)。そしてNew-England山塊のぽかぽか冬期温暖前線の嵐12事例を分析した、マサチューセッツ工科大学の論文（1983）である。今回は高度600ｍ程度の低い山である後者を、簡単に図だけ紹介しよう。

富山湾から豪雪立山連峰をこえてHakuba Valleyにいたる壮大かつ複雑な山岳気象を、本気で取り組む気象屋さんのグループと、Hakubaの雪崩屋さんグループとがコラボして、強力な雪崩予報システムを将来構築する：こんな希望がわき上がるような、いい論文でしたので、つい採り上げてみました。