episode:新月と雪崩周期
月夜に雪降らず闇夜に風吹かず
太田あみさんが集めた新月伝承の中に、風に触れたものもある。しかし、実際には暴風が吹き荒れる場所もあるだろう。
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原田裕介博士の応援歌
- 6月9日の本ブログについて、愛弟子であり、共同研究者である 原田裕介博士からのアドバイスがあった: 潮汐が起こる主な原因は、月が地球に及ぼす引力と、 地球が月と地球の共通の重心の周りを回転することで 生じる遠心力を合わせた「起潮力」が作用する。
- → 新月と満月の頃には大潮、上弦の月と下弦の月の頃には 小潮になるという,気象庁HPを見ました。 https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/choseki.html
これと、天気との関係が分かればよいのですが、 満潮・干潮も作用するのかなと勝手に思いました。
大潮の時は、満潮・干潮の差が大きい →大気層の空気が強制的に圧縮、膨張 (谷地形や山裾はより強化?)などと考えると 月の引力と地球の遠心力による「起潮力」が大気に働きかける力は、 ものすごいパワーということになろうかと思います。
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Thanks to Yusuke Harada !
- 降雪をともなう暴風雪よりも、降雪がなく風だけが強い「地ふぶき」
「ホワイトアウト」の方が効率よく雪崩が発生する。
- 若林・原田「地ふぶき雪崩の提唱」(2019年雪氷研究大会@山形大学)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsir/2019/0/2019_136/_article/-char/ja/
および2021年4月6日の本ブログ
上記2文献に「風が雪崩をつくる」理由を詳しく書いた。
- 原田博士の「宇宙力による」局所強風とこれらの風雪崩をドッキングさせれば、
雪崩予報の新しい地平が拓けるのではないだろうか。
また、地ふぶきによる交通障害などの予報に月齢・月暦が生かされる日がいずれ訪れるのでは――。
月夜まわりに雪は降らない。
しかし、半年前、NHK長野ローカルの気象予報士は、午後6時半ごろの解説で、
豪雪地飯山あたりのちょっとしたデータをもとに、迷信といわんばかりに
バッサリ地元先人たちの教えを否定した。
- 気象予報士のNHKサポートスタッフに、地元の雪崩屋太田あみさんの、
深い宇宙的意味が込められていた労作を読んだもの、
そしてこのブログを勉強したものがいなかったのだろう。
今後を期待したい。